独居の高齢者は、常に誰かが見ているわけではないため安否を知る術がなく、それを心配する遠方の家族も多いだろう。
高齢者の足腰が弱っている場合、転倒して動けなくなる可能性もあるが、その状況を知ることができなければ命の危険につながる。
そのため、高齢者の安否情報を知る手段としてコミュニケーションロボットに目を向けてみるのはどうだろうか。
コミュニケーションロボットの特徴は、高齢者とふれあいをすることと常に近くにいることだ。
高齢者が、コミュニケーションロボットとふれあう中で生まれる会話や接触情報を遠方の家族に送ることで安否確認ができる。
遠方の家族は送られてきた情報をスマートフォンやパソコンで確認することができる。
もし、話しかけたり、接触情報が送られて来なければ家族は直接安否を確認する必要があるだろう。
このような方法は安否確認だけでなく防災、防犯や医療へ応用も期待できる。
コミュニケーションロボットが煙やガスの情報を検知した場合、自動で消防署に通知する機能を搭載していれば火災を未然に防ぐことができる。
防犯スイッチを押すと警察や警備会社に連絡が行く機能を搭載していれば詐欺などの犯罪に巻き込まれる可能性も減るだろう。
医療ではコミュニケーションロボットに触れるだけで血圧や脈拍を測定してその情報を医師に送れば健康状態の把握にも役立つ。
コミュニケーションロボットは、高齢者とふれあいをすることと常に近くにいるという特徴を活かし、高齢者の日常生活の情報を発信する機能を搭載することで家族の安心にもつながるのだ。